再生医療の話。


どうも!毎日クソ暑いけど、日陰で風を感じると悪くないなぁと思っている横山です。
#結局外が好き
#自然の風って気持ち良いよね。

さて、本日は今1番麻痺の治療に有効そうという再生医療のお話です。

・再生医療とは

これについては医学会でもこれについては技術的なことから倫理面まで

さまざまな面で議論がなされています。
と言うかそもそもなんだかよくわからないと言う方へ向けて知識として知っておいていただきたいので書きます。

そもそも再生医療って何?というところから話します。

・再生医療の前提知識

まず人の体は200種類、36兆個の細胞からできています。


人の各細胞はそれぞれ寿命が決まっていて、古くて寿命で死んだ細胞は、肝細胞が絶えず体の中で日々新しいものと入れ替えています。

この新しく置き換わる細胞の大元の細胞を幹細胞と言います。

幹細胞には2種類あり、
①「役割が決まっていない細胞」と
②「役割が決まった細胞」があります。

記憶に新しい2006年の山中教授のips細胞は①の「役割が決まっていない方の細胞」で、この細胞を人工的に作り出せたというニュースでした。そして、このips細胞がすごいところはどんな細胞(臓器)にでも成り変われる「多能性肝細胞」であるということと肝細胞の培養で人工的に作ることができると言うところです。

ipsのすごいところ(メリット)

①自分の幹細胞から作れるので、拒否反応が出にくい

②それまでのスタンダードである、胚細胞(赤ちゃんの元)を使わないので、倫理上の問題をクリア

ipsのデメリット

自分の細胞からipsを作る際に使用するヤマナカファクターと言う遺伝子の一つが癌化すると言う指摘が相次ぐ。
培養時の傷が腫瘍形成の可能性。
またなり変わりきらなかった細胞も、腫瘍化する可能性がと言う指摘も多数。

・i PS細胞を用いた方法


倫理面では卵子の元である卵元細胞の製造をips細胞で成功したことに、クローン人間製造の問題にもなっています。
ヒトの生殖細胞を人工的に作ることが倫理的に許されるのか?と言う問題です。

そんなまだまだ色々と問題が多いips細胞に変わる良い方法も実は出てきています。

それが培養上清(ばいようじょうせい)です。

・培養上清とは?


牛の血清を使って、幹細胞を培養する。人間に使う際は乳児の左飛髄細胞から幹細胞は取得する。(日本、アメリカ等で国際特許があり、安全性の高い手法。)
幹細胞の培養中に刺激(電気、温度変化など)を与えることで肝細胞が生理活性物質を放出する。牛の血清を取り除けば、この生理活性物質だけになる。

この生理活性物質の効果としては、以下の効果があります。

①炎症を抑える。

②傷ついた細胞を保護する。

③幹細胞の動きを誘導する。( 損傷している細胞になるように働きかける)

④酸素、血供給のための新たな血管を作る。

この方式で有効な成果を上げたのは下記があり、科学的にも実証されています。
①脳卒中片麻痺の改善
②認知機能の向上
③切断された指の再生

また、ipsと比べて、扱いが簡単なので医療費が安くできる特徴と使いやすいと言う特徴があります。点鼻薬や湿布でも有効になる可能性もあります。

あまりに専門的なので軽くしか書いていませんが、安全性、利便性、コスト、有効性など全てにおいて、ips細胞より優れています。
現状の茶寮の再生医療はこの培養上清と言っても良いでしょう。

次際に発見されて10年以上経つips細胞はまだ研究段階ですが、培養上清は美容や整形の領域で既に利用されています。
今後の実用化にもっっとも期待できる方法と言って良いかもしれませんね。


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